豊川稲荷について
有栖川宮親王 御直筆の扁額
略縁起
豊川稲荷は、妙厳寺の境内に鎮守として祀られた「豊川叱枳尼真天」(だきにしんてん)の通称です。
正式には豊川閣妙厳寺と称し、1441年(室町時代前期・嘉吉元年)旧暦11月22日、永平寺後開山道元禅師の法嗣、寒巌義尹禅師(かんがんぎいぜんじ)から6代目の法孫、東海義易禅師(とうかいぎえきぜんじ)により、曹洞宗の寺として開創された名刹です。
およそ、700年前の室町時代に開創され、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、大岡越前守忠相、渡辺崋山などの武人、文人達の信仰を集めました。
さらに、江戸時代には、庶民の間で商売繁盛、家内安全、福徳開運の神として全国に信仰が広まりました。
お稲荷さんを祀った本殿は、間口18m、奥行38m、高さ30mの総欅(けやき)造りで、昭和5年の完成まで20数年の歳月がかかりました。その豪壮な建築美は、全国無比の木造建築といわれ、大きく覆い被さるような偉容に思わず手を合わせてしまいます。
京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷とともに日本三大稲荷とされ、年間数百万人の参拝者が訪れます。